広島旅行3日目|呉・大和ミュージアムから平和記念公園へ 歴史をたどる一日

広島旅行3日目に訪れた原爆ドーム 温泉・旅行

広島県に到着して3日目。

この日はようやく青空が見え、まずは呉市にある「大和ミュージアム」へ向かいました。

呉市にある大和ミュージアム

戦艦大和や呉の歴史を学べる大和ミュージアム

ここには、第二次世界大戦中に呉で建造された戦艦「大和」が、10分の1スケールで展示されています。

大和ミュージアムに展示される10分の1スケールの戦艦大和模型

迫力ある10分の1スケールの戦艦大和

私は船について詳しいわけではありませんが、目の前に現れた巨大な模型を見た瞬間、

「これがあの有名な戦艦大和なのか」と思わず見入ってしまいました。

大和ミュージアムの戦艦大和模型を別角度から撮影

細部まで再現された巨大模型

亡き父は貨物船の船乗りでした。

尾道を訪れた時も父のことを思い出していましたが、呉の港町を歩きながら、もし父が今ここにいたら、この大和をどんな思いで見ただろうと思わずにはいられませんでした。

戦艦大和には3,300人を超える乗組員が乗り込み、1945年4月7日の沖縄特攻作戦で多くの方が命を落としました。

展示室には、大和の建造から最期の日までの資料や乗組員の遺書などが展示されており、それらを見ていると、単なる軍艦の展示ではなく、一人ひとりの人生や家族の思いがあったことを強く感じます。

当時の若者たちは、どんな気持ちでこの呉港を出発していったのだろう。

そんなことを考えているうちに、胸が少し苦しくなるような気持ちになりました。

一方で、大和ミュージアムには大型資料展示室や、船の仕組みや造船技術を体験しながら学べるコーナーもあり、子どもたちが楽しそうに見学している姿も印象的でした。

戦争の歴史を学ぶだけでなく、ものづくりの技術や科学についても学べる施設になっています。

大和ミュージアムのすぐ隣には「てつのくじら館」があります。

海上自衛隊呉資料館てつのくじら館の潜水艦あきしお

実物潜水艦「あきしお」が展示されるてつのくじら館

正式名称は海上自衛隊呉資料館で、本物の潜水艦「あきしお」の内部見学や海上自衛隊の歴史資料を見ることができます。

今回は外観を見るだけでしたが、巨大な潜水艦の姿には思わず足を止めてしまいました。

フェリーで広島市内へ🚢

その後、呉中央桟橋ターミナルからフェリーで広島市内へ向かいます。

この桟橋では「呉艦船めぐり」という人気のクルーズも運航されており、自衛隊艦艇や戦艦大和のドック跡などを海上から見学できるそうです。

私は船に詳しくないこともあり今回は乗りませんでしたが、好きな方にはたまらないスポットかもしれません。

待合室でフェリーを待っていると、『この世界の片隅に』のパネルが目に入りました。

以前この作品を見ていたので、「そうだ、この物語の舞台も呉だったな」と思い出しました。

映画の中で描かれていた人々の日常や、戦争によって少しずつ変わっていく暮らし。

大和ミュージアムで見た資料の数々と重なり、歴史が遠い昔の出来事ではなく、実際にこの町で暮らしていた人たちの現実だったことを改めて感じました。

映画この世界の片隅にのパネル展示

呉を舞台にした作品「この世界の片隅に」

今回の呉観光は「楽しかった」というよりも、「考えさせられた」という言葉の方がしっくりきます。

海と船の町を歩きながら、父のこと、戦争のこと、そして平和な時代に旅ができることのありがたさを静かに感じていました。

平和記念公園

そして、いよいよ今回の広島旅行で最も訪れたかった場所、平和記念公園へ向かいました。

原爆ドーム、原爆の子の像、原爆死没者慰霊碑、そして平和記念資料館。

広島を訪れるなら、必ず自分の目で見ておきたいと思っていた場所です。

世界遺産原爆ドーム

平和への願いを今に伝える原爆ドーム

 

原爆ドームの説明碑

原爆ドーム保存の経緯が記された説明碑

広島平和記念公園の原爆の子の像

平和への願いが込められた原爆の子の像

実際に目の前で見た原爆ドームは、写真や映像で見るのとはまったく違いました。

青空の下に静かに佇む建物は、現在の広島の街並みに溶け込んでいるようにも見えます。

しかし、その建物が1945年8月6日の原子爆弾によって被災した姿を今も残していると思うと、言葉では表現できない重みを感じました。

その後、平和記念資料館へ向かいました。

広島平和記念資料館入口

被爆の実相を伝える平和記念資料館

館内には、被爆した人々の遺品や当時の写真、被爆者の証言などが展示されています。

平和な日常を送っていた人々の暮らしが、一瞬のうちに失われてしまった現実。

教科書で学んだ出来事ではなく、実際にこの場所で起きた出来事だったのだと改めて感じました。

館内には海外からの来館者も多く、皆さん静かに展示を見つめていました。

国や言葉が違っても、二度とこのような悲劇を繰り返してはいけないという思いは同じなのだろうと思います。

平和記念資料館から見た平和記念公園

多くの人が訪れる平和記念公園

私は以前、実写版の『はだしのゲン』や『この世界の片隅に』を見たことがあります。

資料館の展示を見ながら、それらの作品で描かれていた場面が自然と思い出されました。

もちろん映画やドラマは作品ですが、その背景には実際に生きていた人たちの現実があったのだと改めて感じます。

原爆ドームを見て、資料館を見学し、慰霊碑の前で手を合わせたあとも、なかなか気持ちを言葉にすることができませんでした。

悲しいとも違う。苦しいとも違う。

正直なところ、今こうして記事を書いている今でも、あの時感じた気持ちをうまく表現できません。

ただ、「平和であることは当たり前ではない」ということだけは強く心に残りました。

そして、だからこそ今こうして旅行を楽しめる毎日に感謝したいと思いました。

広島平和記念公園の原爆死没者慰霊碑

原爆犠牲者を追悼する慰霊碑

 

緑あふれる美しい広島市

そして平和記念公園をあとにして街を歩いた時、私は別の意味で驚いていました。

かつて廃墟となったこの場所が、今では緑あふれる美しい街になっていたからです。

整備された道路、行き交う路面電車、公園や街路樹。

たくさんの人が暮らし、働き、笑顔で過ごしている現在の広島の姿に、復興してきた人々の力強さを感じました。

今回の広島旅行は、初日から予想外の大雨に見舞われたり、体調を崩したりと少し不安なスタートでした。

それでも宮島や厳島神社を訪れ、呉で歴史に触れ、そして最後に平和記念公園を訪れることができました。

私にとって最も印象に残ったのは、原爆ドームそのものだけではありません。

苦しい歴史を乗り越えながらも、美しく生まれ変わった現在の広島の街でした。

だからこそ、この旅は単なる観光旅行ではなく、平和について改めて考える貴重な時間になったと思います。

その日の夕方は広島駅周辺でお土産を購入し、レストランで広島名産の牡蠣料理を楽しみました。

そして今夜の宿泊先の「ヒルトン広島」へ向かいます。

翌日は広島城や縮景園を見学しましたが、街中を歩いていると本当に多くの外国人観光客の姿がありました。

バスに乗った時には、周りがほとんど海外の方ばかりで、思わず「私たち、このバスで合っているのかな?」と思ったほどです(笑)。

世界中から多くの人が広島を訪れ、この場所で起きた歴史を知り、平和について考える。

そんな光景を見ながら、国や文化の違いを超えて、平和を願う人が少しでも増えていけばいいなと思いながら広島をあとにしました。

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