鎌倉・妙本寺の歴史を思いながら歩く
鎌倉には、奥深い歴史をもつ神社仏閣が数多くあります。
その中でも妙本寺は、鎌倉幕府の重臣・比企能員(ひき よしかず)一族の屋敷跡に建てられた、歴史あるお寺として知られています。
源頼朝の挙兵以来、多くの功績を挙げた比企一族。
頼朝の死後、比企能員は二代将軍・源頼家を支え、大きな力を持つようになりました。
しかし、その後、北条氏との権力争いの末、一族は滅ぼされてしまいます。
この歴史は、鎌倉ではよく知られていますね。
今回は、そんな比企一族ゆかりの妙本寺を、歴史を思い浮かべながら静かに歩いてきました。

比企一族ゆかりの歴史が紹介されている妙本寺の案内板
ドラマを通して思う比企一族の歴史
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、比企能員を演じていたのが、私の好きな俳優・佐藤二郎さんでした。
優しく、少しコミカルな印象のある佐藤さんだからこそ、比企能員の最期の場面はとても印象に残っています。
鎌倉の地を歩いていると、どうしても『鎌倉殿の13人』の場面を思い出してしまいます。
特に今回訪れた妙本寺では、比企一族の歴史を自然と思い浮かべながら歩いていました。
比企能員は、北条義時・時政親子との争いの末に命を落とします。
しかしその後、能員の子・比企能本(ひき よしもと)が日蓮宗に帰依し、この地に法華堂を建てたことが、妙本寺の始まりとされているそうです。
近くの賑やかな通りとは別世界の妙本寺
妙本寺は、鎌倉駅から歩いて10分ほど。
小町通りの賑わいからそれほど離れていない場所にあります。
しかし、正門へ続く参道へ入ると、空気は一変。
人通りの多い駅前とは思えないほど緑が深く、老木に囲まれた静かな道が続いています。

妙本寺の正門までの緑の木々に囲まれた静かな参道です。

妙本寺の参道の両脇に咲く樹木
歩いているうちに、自然と気持ちも落ち着いてきました。
この参道を歩いていると、他のお寺とは少し違う感覚になります。
ただ景色に癒されるというよりも、鎌倉時代の歴史を思い描いてしまうのです。
「ここが、争いに敗れた比企一族を弔う場所なのか…」
そんなことを考えながら歩いていると、まるで歴史の一場面の中に入り込んだような、不思議な感覚になりました。
入口にある案内板の説明によれば、この周辺は比企一族の屋敷跡だったそうです。
それを知っていたからこそ、なおさら強く感じたのかもしれません。
とはいえ、境内には重苦しい空気はまったくありません。
参道入口には可愛らしい幼稚園もあり、全体的にとても穏やかで優しい空気に包まれていました。
華やかな花のお寺という印象ではありませんが、静かに心が落ち着く、そんな妙本寺の空気感がとても印象的でした。
日蓮宗の中でも格式の高いお寺とされており、堂々とした総門からも風格と威厳が感じられます。

風格ある鎌倉妙本寺の正門です。

どっしりと風格のある妙本寺正門
帰り道の脇には、まだ少し早いかな…?という咲き始めの紫陽花が静かに咲いていました。
淡い紫と緑が混ざる上品な色合い、そして真っ白な紫陽花。
なんとなく、この妙本寺の静かな空気感によく似合う花だなぁ…と思いながら眺めていました。

妙本寺に咲く、少し早咲きの紫陽花

妙本寺の帰り道の脇に咲く白い紫陽花
まとめ
妙本寺は、とても落ち着いた、そして何より「開放感」のあるお寺でした。
実際の広さ以上に、どこか空が開けているような感覚があり、歩いているうちに自然と気持ちも軽くなっていきます。
心が少し疲れている時や、モヤモヤした気分の時に訪れたら、きっと穏やかな気持ちになれる、そんな場所だと感じました。
宗教や日蓮宗について詳しいことは分かりませんが、妙本寺を歩いていると、不思議と「無」になれるような感覚があります。
鎌倉駅から歩いて10分ほど。
小町通りの賑わいから少し離れて、静かな鎌倉の空気を感じたい時に、ぜひ訪れてみてほしいお寺です。
今回歩いた妙本寺から妙法寺への静かな鎌倉散策コースについては、
→「鎌倉ウォーキング|妙本寺から妙法寺へ 静かな歴史と花を楽しむゆる散策」
でも詳しく紹介しています。
また、妙本寺のすぐ近くにある、高栄寺(通称「ぼたもち寺」)についても書いていますので、あわせて参考にしてみてください😊

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